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新人王たちの背中 “第64回全日本新人王決定戦 ” 後楽園ホール.2017.12.23.


12月23日、後楽園ホールにて第64回全日本新人王決定戦を観戦。

16歳、24歳、29歳、死ぬまで18歳、切磋琢磨する仲間四人、激闘をまなこに刻む。

各階級の新人日本一を決める戦い。超満員の客席の熱気はミニマムから三ドルまで興奮冷めやらず。

5時間半に渡る長丁場。終わればあっという間。

一つとして見逃せない戦いであった。

東日本は赤。西日本は青。

ミニマム級(47.6㎏)4R

東日本・赤羽根 烈【宇都宮金田】vs西日本・井上夕雅(尾崎亀谷)

判定3-0(39-37)

全日本新人王は井上夕雅。

L・フライ級(48.9㎏) 4R

東日本・佐藤剛【角海老宝石】vs西日本・長井佑聖【市野】

1R(2分10秒) TKO

全日本新人王は佐藤剛。

フライ級(50.8㎏) 5R

東日本・薮崎賢人【セレス】vs西日本・白石聖【井岡】

判定3-0(50-46、50-45×2)

全日本新人王は白石聖。

藪崎のスタミナ、前へ出る姿勢は終始貫徹していたが、有効打、距離、手数で白石。

S・フライ級(52.1㎏) 5R

東日本・今川未来【木更津グリーンベイ】vs西日本・松浦克貴【岡崎】

判定3-0(48-47×2、49-47)

全日本新人王は今川未来。接戦、激闘。

バンタム級(53.5㎏)5R

東日本・富施郁哉【ワタナベ】vs西日本・徳山洋輝【千里馬神戸】

4R(2分51秒)TKO

全日本新人王は富施郁哉。

S.バンタム級(55.3㎏)5R

東日本・飯見嵐【ワタナベ】vs西日本・下町俊貴【グリーンツダ】

4R(51秒)TKO。

全日本新人王は下町俊貴。

下町はMVP受賞。

猛ラッシュで追い込み勝利。下町(青)、レフリーストップのTKOを勝ち取ると、敗者とともにしゃがみ込む。全スタミナを使い果たした怒涛のラッシュであった。下町俊貴というボクサーは注目である。おとなしい性格、線が細く体力がないようだが、脇が締まり、パンチが多才多彩、ディフェンスも魅せ、集中力が途切れず攻防一体。身体芸術としてのボクシングの可能性を表現してくれた。勝負どころの気持ちの作り方も見事であった。パワー、体力が着いたら、どのようになるだろうか。

フェザー級(57.1㎏)5R

東日本・佐々木蓮【ワタナベ】vs西日本・高瀬衆斗【蟹江】

4R(45秒)TKO

全日本新人王は佐々木蓮。

S.フェザー級5R

東日本・ジロリアン陸【フラッシュ赤羽】vs西日本・森武蔵【薬師寺】

3-0(49-46、49-45、50-44)

全日本新人王は森武蔵。

森武蔵は技能賞。自分の距離をはかった緊迫した試合内容で判定ほど差はなかった。

ジロリアン陸は、ロバート山本に負けて以降、8戦(8KO)でこの日を迎えた。

森武蔵は薬師寺ジム期待の新星。ジロリアン陸の気持ちを感じた一戦。

ライト級(61・2㎏)5R

東日本・有岡康輔【三迫】vs西日本・小畑武尊【ダッシュ東保】

2RTKO

全日本新人王は有岡康輔。

有岡康輔は敢闘賞。荒い展開、大逆転。

S.ライト級(63・5㎏)4R

東日本・木原宗孝【帝拳】vs西日本・マーカス・スミス【平仲BS】

ドロー(木原39-37、マーカス39-38、38-38)

全日本新人王は優勢点でマーカス・スミス。

ウェルター級(66・6㎏)5R

東日本・重田裕紀【ワタナベ】vs西日本・安達陸虎【井岡弘樹】

3-0(48-47×2、50-47)

全日本新人王は重田裕紀。

甲乙つけがたい本格的技巧派対決であった。

ミドル級(72・5㎏)4R

東日本・加藤収二【中野サイトウ】vs西日本・徳山純治【真正】

4R(2分30秒)TKO

全日本新人王は加藤収二。

全日本新人王の称号。それは日本チャンピオン、世界チャンピオンに匹敵するボクサーの称号。

私が指導いただいている熊野会長(元ライト級1位)、松信さん(元フェザー級1位)、内藤さん(WBCフライ級世界チャンピオン)も新人時代、その頂点に立った。

以下、参照。

第31回(1985年)ライトフライ級・宮田博行・宮田ジム会長

第44回(1997年)フェザー級・松信秀和さん

第45回(1998年)フライ級・内藤大助さん

第46回(1999年)スーパーフェザー級・リッキー塚本さん(熊野ジム忘年会に来訪)

第49回(2002年)スーパーフェザー級・熊野和義・熊野ジム会長

これまでのオヤジファイト5戦、熊野会長がトーナメントで勝ち上がり、東日本代表(赤)として全日本新人王決定戦で履いた「EAST CHAMPION」の文字の入った濃赤トランクスを、私は借りて出場している。

40歳から始めた手習いだが、気持ちは新人王に挑むボクサーに同じ。

表彰式、リングに並ぶ新人王たちの背中を胸に刻む。

刺激を持ち帰った12月24日。

(了)

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