〈啓蟄〉牛ふんから甲虫の幼虫、自然薯掘り上げ
土お越し。冬の合間に固まった大地、牛ふんを鋤き、土壌を作る。
スコップで一輪車に牛ふんをくむ。
途中、牛ふんから二匹、甲虫の幼虫が出てきた。
啓蟄。
目覚める前に見つけてしまった。
玉ねぎ、にんにく、らっきょう、株元に生えた雑草をとり、追肥。
さやえんどうは一株しか冬を越えなかった。
地で買った株葱を植える。
たらの芽が株が増え、畑を占有してきたので、掘り上げて畑の際に移す。
今春の収穫は見送り。来年を楽しみに待つ。
畑のここかしこで夏場に、作物に絡みついていた自然薯の蔓。
地中深くで育つ自然薯を掘り上げるのは、
凍てついた大地がとけて虫が動き出す前の今しかない。
スコップで格闘すること一時間。
ここかしこで自然薯を掘り上げる。
スコップで割ってしまうが、自然薯のおもむくままの形はのぞきこんでも分からない。
掘り上げてみて、全体像を把握する。一つずつ、個性的な形をしている。
五、六年ぶりの掘り上げ。割れても立派に育った芋の姿に感動。
さっそくざく切りにして食す。
粘り気が強く、なのに鮮度抜群。労力に見合った味覚との出合い。
試合を前に日本酒が呑めないが、
長年、地中にて育つに育った自然薯は最高の贅沢である。
今年は意識的に植え付ける。
半日陰のキウイ棚の下を自然薯畑に。収穫のときに割ってしまわないよう工夫する。
キウイ棚を剪定。老木、老枝を潔く切る。
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