<寒露>はやとうり、四方八方に伸びる蔓にたわわに実る。聖護院大根の間引き。ねばりのある食味のよい九条太葱。
- Nagai Hiroshi 永井浩
- 2019年10月13日
- 読了時間: 3分

台風19号。
街道筋手前、相模と甲斐の境界、隣接の村、土砂崩れで家屋が流され死者が出る。借りている段々畑の村も土砂崩れで家屋が流された地域があった。自前の畑の地域は、四方通行止めで陸の孤島。
山間の暮らしを想う。
金町、三郷に戻り、隅田川、荒川、中川、江戸川を渡る。
いずこも水かさの高い濁流。
予定された金沢取材は千曲川の氾濫で新幹線が運休、取り止め。川、水郷の暮らしを想う。
次に山へ向かう機会を待つ。

野に咲く花。
桧原村の直売所で購入したあけびの手編み小籠。
秋はすすきにしろ、山野草にしろ、
野に咲く花に惹かれる。

畑の際の紫式部も咲く。

台風前に収穫。
寒露、靄が漂い視界が白ずむ。
靄の中、毎回うり坊に出くわす。そこらじゅうの草の根元が掘り返されている。柵で被害は防ぐも、収穫をはやる気持ちが生まれるが今しばらく待つ。
その前に、がぜん、はやとうりが忙しくなってきた。

ジャックの豆の木の物語があった。
はやとうりの蔓は四方八方に伸びる。
棚を作ったが秋先の台風で支柱が傾き、
畑の際の山茶花、紫木蓮の木に絡みつき、延々と伸びる。

白いはやとうり。

最初に三つ。
ゴーヤもピーマンも秋茄子もししとうもまだ採れる。

手のひらにすっぽり、拳のような姿。

次に五個、そしてその次は竹かごにいっぱい。
せわしなくなってきた。
一つの種から百個以上は実る。
ゴーヤの蔓よりも伸びる。
ゴーヤよりも多収穫。
細い蔓にたわわに実る。
細い蔓にぶらさがる姿、果実をもぐのとはまた異なる充実。

聖護院大根の間引き。
残した葉が成長することを願う。

にんにくが芽を出してきた。

らっきょうも芽を出す。
らっきょうはすべての球根から芽を出していた。

里芋の茎。
太く高く伸びる。
収穫が愉しみ。

八つ頭の茎は紫。
援農先の隣の農家のおじさんは紫の茎の里芋を作っていた。
八つ頭ではないのか、と尋ねると、里芋だと答えた。
その里芋が気になる。

九条太葱。
一週間も間をあければ、収穫できる。
根本から5センチほど残せば、多収穫。
四回は収穫した。

あと何回収穫できるか。
ねばりのある甘い食味が豆腐、納豆に合う。

秋じゃが芋のデジマも成長盛り。
芽が出ていないものを植えたので発芽に時間がかかったが、
新芽からは成長が早い。

ゴーヤも寒露まで採れたが、
いよいよ最後。
ゴーヤの味噌汁。

九条太葱とはやとうりの味噌汁。

秋茄子の糠漬け。

夏に収穫したじゃが芋のちんまいのを味噌炒め。
北あかり、北かむい、とよしろ、ピリカ、
どれがどれだか混合。
地域には「せいだのたまじ」という古里の味、
ちんまいじゃが芋の味噌炒めがある。
在来の「ねがた」というじゃが芋で作るが、
地域の直売所やスーパーのもので「ねがた」で作られたものはまれだ。
来年は「ねがた」を作りたい。

ほおずきも最後。

かわりに菊がお目見え。

仏壇供花。

藪蘭も終わりを迎える。
畑の奥、藪の中から顔をだす姿、美しい。

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