<彼岸、過迄>たかきび(高粱)収穫。彼岸明けに咲き揃う曼珠沙華。鳥が啄ばむ前に柿をもぐ。
彼岸花。咲き揃い始めた彼岸明け。
姫榊の樹の下、春は芍薬、秋は曼殊沙華、紅い花を待ち望む。
墓参、仏壇供花。
吊りしのぶ。夏よりしのぶも過ごしやすそう、
風鈴の音も秋口のほうが心地よい。
集落の雑穀トラストの援農では、仲間と木槌と手箕できびを脱穀。
歌を謡いたくなる作業、秋の風情。
雑草取りが主の夏を過ぎ、長閑な作業。
収穫を祝う気持ちが自然とつのる。
手箕の籾殻をふるう作業は、“ふるさと”の音。
母方実家の福島の手箕、木槌、今はどうなったか、現存なら譲り受けたし。
雑穀の大師匠が外科手術で入院で拝顔できず。
弟さんの師匠には拝顔でき嬉し。
私は雑穀師匠兄弟の“貌”に拝顔するために集落に赴いている。
格好の良い貌。次回は拝顔したし。
夕刻、たかきび(高粱)が雲棚引く秋空に高くのびる。
赤茶色に色づいた穂。
自前の畑のたかきびは、集落より幾分温暖な地域であり早く成長していた。
収穫。成長に差があり、半分は青い穂、次回に残す。
来年はこの背丈の高いたかきびで丈の低いきびやあわを囲う。
防鳥対策。
雑穀トラストの仲間との会話で思いついたアイディア。
実践。
まさに赤い高粱。
深みのある穂。
在来のたかきび。
穂は垂れず、天に向くかたちをとる。
白露に収穫した白きび、めしきびの横に吊るす。
納豆好きの中三の姪が盆に実家に集った際に、
たかきび入りの米を“美味しい“とおかわり。
少女は正直だ。
だが吾輩の手仕事の説明に興味なし。
まずまず、それでよし。
柿をもぐ。
熟したての実をねらって鳥が啄ばむ。
狙い撃ち。
熟すまでは待てない。
少々青くても、もいでいく。
昨年豊作の渋柿は一つもならなかった。
昨年不作の甘柿がなる。
鳥も待望していたか。
いまだゴーヤの花が咲いている。
日差しも収まり、風鈴も涼しそうにしている。
毎年、仕舞うのが忍び難い。
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