<彼岸、過迄>たかきび(高粱)収穫。彼岸明けに咲き揃う曼珠沙華。鳥が啄ばむ前に柿をもぐ。
- Nagai Hiroshi 永井浩
- 2019年9月29日
- 読了時間: 2分
更新日:2019年9月30日

彼岸花。咲き揃い始めた彼岸明け。
姫榊の樹の下、春は芍薬、秋は曼殊沙華、紅い花を待ち望む。

墓参、仏壇供花。

吊りしのぶ。夏よりしのぶも過ごしやすそう、
風鈴の音も秋口のほうが心地よい。

集落の雑穀トラストの援農では、仲間と木槌と手箕できびを脱穀。
歌を謡いたくなる作業、秋の風情。
雑草取りが主の夏を過ぎ、長閑な作業。
収穫を祝う気持ちが自然とつのる。
手箕の籾殻をふるう作業は、“ふるさと”の音。
母方実家の福島の手箕、木槌、今はどうなったか、現存なら譲り受けたし。
雑穀の大師匠が外科手術で入院で拝顔できず。
弟さんの師匠には拝顔でき嬉し。
私は雑穀師匠兄弟の“貌”に拝顔するために集落に赴いている。
格好の良い貌。次回は拝顔したし。

夕刻、たかきび(高粱)が雲棚引く秋空に高くのびる。
赤茶色に色づいた穂。
自前の畑のたかきびは、集落より幾分温暖な地域であり早く成長していた。
収穫。成長に差があり、半分は青い穂、次回に残す。
来年はこの背丈の高いたかきびで丈の低いきびやあわを囲う。
防鳥対策。
雑穀トラストの仲間との会話で思いついたアイディア。
実践。


まさに赤い高粱。
深みのある穂。
在来のたかきび。
穂は垂れず、天に向くかたちをとる。

白露に収穫した白きび、めしきびの横に吊るす。
納豆好きの中三の姪が盆に実家に集った際に、
たかきび入りの米を“美味しい“とおかわり。
少女は正直だ。
だが吾輩の手仕事の説明に興味なし。
まずまず、それでよし。

柿をもぐ。

熟したての実をねらって鳥が啄ばむ。

狙い撃ち。

熟すまでは待てない。
少々青くても、もいでいく。
昨年豊作の渋柿は一つもならなかった。
昨年不作の甘柿がなる。
鳥も待望していたか。

いまだゴーヤの花が咲いている。

日差しも収まり、風鈴も涼しそうにしている。
毎年、仕舞うのが忍び難い。

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