ケーシー高峰師匠のお色気ダンディズム
白衣、聴診器にホワイトボード。 漫談の偉大なるアイコン、そして日々、舞台にたつケーシー高峰師匠。 猥談にはない医事用語の基礎知識。医事用語の基礎知識にはないおとぼけ。おとぼけにはないハイセンス。ハイセンスにはない下ネタ。妖しさと軽妙、バタ臭さと洒脱のギリギリの線をいく。虚実...
蛇の目の円と口吸い酒
練習終わりに四人連れ、金町栄通りのおでん屋。 お互い、縄跳びも跳べなった初心者からかれこれ4年。深夜22時、進化を見届けあう同世代のジムメイト。 「帰省は徳島でしたっけ」 「ちゃうちゃう、香川」 「あ、地味にある地理あるある。島根、鳥取みたいな関係。おれの実家の武蔵村山は東...
プラズマボールとガラス固化体
北の丸の科学技術館。 プラズマボールに遭遇した。 ガラス球体のなかで電離した気体が放電し、雷電のごとき電子が妖しく美しくうごめく。 手を触れると電子のうごめきが手のひらに集まってくる。 固体、液体、気体、そしてプラズマ。...
オリヴィエ・メシアン「トゥーランガリラ交響曲」色彩の万華鏡、漆黒の宇宙で踊る天の川、「生命」がせり上がるビックバン、圧巻のフィナーレ/東京都交響楽団(大野和士指揮)2018.1.20.東京芸術劇場
中一の姪と鑑賞。三階三列目より俯瞰する。 フランスの作曲家オリヴィエ・メシアン(1908~1992)の『トゥーランガリラ交響曲』を聴く。 101人が奏でた10楽章75分の大作。 それは「天の川」のような世界。 漆黒の宇宙で踊りきらめく銀河。...
柳家小はんのシルエット 2018.1.11.梅田寄席
柳家小はん師匠の高座へ足を運ぶ。 昭和16年生まれ、御年76歳。寄席の香盤に並ぶのは年に数回。時間が合わず高座に触れる機会が遠のいていた。二年前の夏、新宿末廣亭にて小はん師匠の「二人旅」を聴く。道中二人が立ち寄り、酒をもとめる茶屋の婆さんが目の前に浮かび上がり、衝撃を受けた...
初席。今年も上野鈴本へ。2018.01.03.
トリは古今亭菊之丞。 鼻提灯で転寝をする熊五郎。 「どんな夢を見ていたんだい?」 「夢?夢なんか見ちゃいねえよ!」 女房に聞かれてから、長屋の兄弟分、大家、奉行さま、高尾山の大天狗へと、めくるめく夢問答。 菊之丞師匠の江戸前の言葉、仕草に魅了されて久しい。四年ほど前は、菊之...
初富士
年頭に ただ立ち尽くす 富士の原 永井写楽醒
金町、なみなみ厚口グラス酒
夕刻、立石、宮田ジムの忘年会に参加。 会開始までの持て余した時間、リングにあがる。 三年前、出稽古に来たときはサンドバック止まりであった。 リングにはあがれず。今もそのまま時間が止まっている。 隣席の会員。 「トレーナー、ホストみたいな盛り上げ方っ」...
カティア・ブニアティシヴィリの「狂詩曲と月の光」ふたりの視覚障害の観客と共感 2017.11.06.ピアノ・リサイタル、サントリーホール
ジョージア(旧グルジア)出身のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリのピアノリサイタルに足を運ぶ。 彼女の音に惹かれたのは、バッハのカンタータ「羊は安らかに草を食みBWV208」のピアノ編曲を聴いたことにあった。このカンタータ、ピアノ曲として演奏される、そのことが少ない。...
ドレスデンのバッハ「クリスマス・オラトリオ」
日本時間、12月18日26時。ドイツ、ドレスデン聖十字架教会でのバッハ「クリスマ・オラトリオ」。 ドレスデン聖十字架合唱団の少年のコーラル、ドレスデンフィルハーモニー管弦楽団の演奏、そしてソプラノ、アルト、テノール、バス。パートごとの声楽ソリスト。...